安全知識
安全はあるのではなく、取るもの
安全とはどんな状態のことか
「無災害である」という状態ではなく、危険や健康を害する基となる原因がない状態をいう
『安全とは、事故を起こさないということだけでなく、事故につながる「危険の芽」を無くすことである。その基本は、作業する一人ひとりが「ケガをしてはつまらない」「事故を起こしたら大変だ」、そして「かけがえのない命を大切にしよう」という気持ちをしっかりもつことにある。そのために[約束(ルール)を守ること、お互いに助け合うこと]が大切である』
危険の基をなくすために一番効果的な対策は、その日起ったヒヤリハットを徹底的に潰すことである(ヒヤリハットを申し出る癖をつける→対策の可能なものはすぐに処置し周知する)、ヒヤリハットは、危険状態、危険源そのものであり、これらを無くすことが災害を防ぐことに直結している。
安全な現場を作っていくのは、現場で働く全員の協力が欠かせない
安全な状態を保つには、些細なこと、細かいことと思うことでもルールをきちんと守って作業をすることである。従って、職長、職員はこれらのいわゆる小事を見逃さないことが先ず安全の第一歩であることを肝に銘じて作業場を視ることである。
作業場には危険源、危険状態が潜んでいる、といつも心の中で思いながら作業を行わなければならない。最近はうるさく言う人が少なくなっているため、危険意識が鈍感になってきている傾向にある。従って、危険予知トレーニングを積み、危険を予知する能力を高め、自分たちが考えた安全対策を確実に実行するようにしなければならない。
ルールは守るためにある
法律・社内規則・現場規則を守って作業現場内の秩序を維持(守らない者は退場させる場合がある)しなければならない。
労働安全衛生法等の法律は、労働災害を防止するための基準、責任の明確化、労働者の安全と健康の確保、快適な職場環境の形成を目的として定められている。
法律は、安全衛生上最低限の基準であるので、現場の状況に合わせてより安全な方法を考えて実施することが大切である。
設備不良のまま放置したり、設備不良のまま使用したり、不安全行動をしたりすると上記の法律で罰せられる(ただし、罰則は事故が発生したときに限られるが監督署の立ち入り査察で発見された場合は作業中止命令が出る)。
危険性の高い作業や大事な作業を行うには、安全な作業を行うための急所、品質を確保するための急所を取り入れた作業手順書を作成し、作業関係者全員が理解できるまで教育を行い作業に当らなければならない→誰が作業手順書を作成するのか・・・・職長または下請の責任者→→元請は・・・・・作業開始前に下請に提出を求め、作業手順書の内容と教育が行われたことの確認を行い、改善の必要があれば見直しを行う。
整理・整頓・清潔・清掃・躾の5Sを実行しよう
- 整理:今必要なものと、そうでないものに分け、必要でないものを取り除くこと
- 整頓:使う順番にきちんとそろえておくこと
- 清掃:作業場内をきれいに掃除すること
- 清潔:作業場内に汚れがなく、衛生的できれいな状態を保つこと
- 躾 :ルールを守ることや整理・整頓・清潔・清掃を実行するように教育すること
本来の意味は:礼儀作法を身につけさせること
作業終了前5分間は、全員で後片付けを実施するのが良い
安全はあるのではなく、取るもの
安全とは「危険がない状態を言う」
「作業現場の安全」は一人ひとりが安全管理をしないと存在しない
管理とは「良い状態を保つように処置すること」(例えば:健康管理とは、風邪を引かないように気候に合わせた着衣を着けること、といえる。)
危険を意識し、積極的に安全管理を行わなければ「安全な状態は無い」
私だけは災害を起こさない、災害にあうことはない、危ないことは起きない、人に迷惑をかけることはない、と思い込んでいる人ほど災害にあったり、起こしたりすることが多い。
一人ひとりに役割がある
毎日の仕事は、どれも全て技術である。どんな作業も技術の一つであるからおろそかにすることはできない。一人ひとりが専門職として毎日の作業に責任を持ち、責任を果たすこと、それがそれぞれの役割である。従って、現場に従事する全ての人達が、一人ひとり自分の役割をしっかりと意識し実行することが、より安全に、より良いものを建設するために欠くことはできない。
作業では、一人ひとりに安全管理、品質管理の役割がある
安全作業サイクルに基づき、計画的に作業を行うようにしなければならない。特に作業単位ごとにTBM(ツールボックスミーティング)を行い、コミュニケーションを高めることが大切である。
最も重要なことは『一人ひとりがそれぞれの役割を確実に実行すること』
一人ひとりの役割は作業手順書に盛り込み、教育時に明確にする、また毎日のKYK(危険予知活動)で再確認する
職長や作業主任者は自分の担当する作業場を監視する義務を負っている。
現場パトロールは何のために行うか
作業員に危険なことを知らせるために行う→→「気づき」の機会を増やすため(「気づかせるため」)の意識改革である。
(意識を改革することは何のために必要か、行動を改革するために必要なことであるから)
パトロール者(職長等)は、教育のため、ついうっかりの作業を防ぐため、勘違いによる危険を無くすため等、に実施していることを念頭にパトロールを行う。
安全衛生は細かいことの積み上げであるから、小事といえども見逃さず指摘しなければならない。
その1 安全十則
- 互いに仲良く協力し
- 指示や注意はよく守り
- 身支度きちんと整えて
- 無理と油断はケガのもと
- 整理整頓第一に
- 作業の前に点検し
- 機械工具は維持調整
- 分からぬ事は指示を待て
- 連絡合図は怠るな
- 作業の終わりは後片付け
工事現場関係者の基本
それは整理・整頓・清潔・清掃・躾、いわゆる5Sです。
【整理】とは
作業場に必要なものと不必要なものに分類し、不必要なものをすぐ処分することです。
【整頓】とは
物の置き方を再使用に便利なように、決められた場所にきちんと保管することです。
【清潔】とは
通路、機械類、工具類などを掃除し、汚れをなくし、ゴミ・ほこり・くずのない作業場にすること。
【清掃】とは
作業中に発生する粉塵、汚水、汚泥、廃油、有機溶剤などによる作業場の汚染を防止し、美しい環境を維持すること。
【躾】とは
決められたことを守ること。
